2017年、中国の越境EC輸入額は伸び続けています。今回は、上海を例にして説明します!
跨境电商要闻
2017年第一シーズンの越境ECデータを上海税関が発表しました。
今年の第一シーズン、上海税関の越境EC輸入額は3.6億元に達しました。そのうち、通販の保税輸入額は2.1億元で、越境EC直郵輸入額は1.5億元となりました。
今年の1月から上海税関の越境EC輸入額は毎月伸び続けています。3月の輸入額は2.2億元で、昨年3月の285.3倍となりました。前回の統計データと比較すると、1.6倍になっています。
欧州連合加盟国は上海税関の一番大きな輸入地です。今年の第一シーズン、上海税関は越境ECという形で欧州連合加盟国から7174万元に及ぶ商品を輸入しました。昨年同シーズンのトータル値の19.8%を占めています。また、昨年の同じシーズンの日本からの輸入額は5104万元で、14.1%を占めています。韓国からの輸入額は4081万元で、11.3%を占めました。
商品の種類から見てみましょう。今年の第一シーズン、上海税関が輸入するメインとなる種類は乳製品と化粧品です。そのうち、乳製品の輸入額は8126.2万元で、昨年同シーズンのトータル値の22.4%を占めています。輸入化粧品の額は3686.8万元で、10.2%を占めています。その他、輸入医薬品とワインの輸入額は103.6万元と92.1万元です。
上海税関によると、今年第一シーズンに上海越境ECが安定的に伸びた要因は主に3点あげられます。
中国人消費者のニーズが増えたことで、越境ECをリードしている点
Tmallを例にすると、2016年5月、国別の専門店の一つである韓国店をスタートしてから、迅速にアメリカ、イギリス、フランス、スペイン、スイス、オーストラリア、ニュージーランド、デンマークなどの専門店を開設しました。越境ECの発展と同時に輸入額を伸ばしています。
越境貿易関連のシステムがどんどん進化している点
上海地域の越境EC企業によると、上海は豊かな港資源と整備されている配送システム、成長している保税モデルなどを持っており、ワンストップでサービスを提供することが可能です。なお、「税関地域に入ってから手続きをする」、「商品の状態によって別の管理をする」などの対策によって、商品が入国するまでの時間をかなり削減し、配送効率を高めて越境ECの発展を加速させました。
人民元/USドルの為替レートが安定しているため、越境ECの輸入額も安定している点
データによると、2016年12月~2017年3月の人民元/USドルの為替レートの月平均値は6.9182、6.8918、6.8713、6.8932です。人民元/USドル・人民元/ユーロ・人民元/円の為替レートがそれぞれ安定しているため、人民元の価値が下がらないと予想し、越境ECにおいても為替リスクが低いと考え、越境ECの安定に繋がっています。