「ショッピングに国境はない」をスローガンに、中国消費者向け日本商品特化型越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)」を運営するインアゴーラ株式会社(代表取締役CEO:翁 永飆 所在地:東京都新宿区 以下「インアゴーラ」)は、2021年3月30日(火)より、中国大手ECプラットフォームの天猫国際上に、新たに越境モデルの日本酒類専門店「豌豆越境酒水店」を出店いたしました。これまで天猫にて一般貿易モデルの「豌豆酒水店」を出店・運営してまいりましたが、このたび、中国消費者により多くの種類に富んだ日本酒を体験していただく機会を提供するために、越境モデル店の開設にいたりました。
中国の輸入制度において、一般貿易の手続きを経て中国消費者に販売するモデルが主流で、その際の煩雑な輸入手続きと手続き期間の長さ、および、中国の商標取得などハードルが高かったのに対して、越境モデルでは、日本の商標のみでよく、手続きの簡略化と手続き期間の短縮により、容易に日本酒の展開が可能となります。さらに、インアゴーラが培ってきた冷蔵管理の仕組みを導入したことにより、高品質を保ったまま、中国消費者に多種多彩な日本酒をお届けすることが可能となりました。先般、インアゴーラでは、日本酒の情報を体系的に紹介する日本酒専門WEBメディアを開設しており、情報発信とリンクした形で、日本酒の素晴らしさに触れた消費者が購入に至る流れをサイクルとして、成長する中国市場で日本酒がより浸透していくことを目指しております。
「豌豆越境酒水店」ページイメージ
財務省が発表した貿易統計によると、2020年の日本酒の輸出額は241億円に達し、前年比0.31%増で、11年連続で増え続けいます。特に、中国市場は増加傾向が顕著で、日本酒の輸出額は前年の15.8%増となっています。日本国内の飲食店消費が落ち込む中、中国での日本食レストランの増加を追い風に輸出を伸ばしています。
このように中国で日本酒へのニーズが高まる一方で、オンライン市場へ参画する酒蔵が少ないというのが現状です。人材の不足や、長い間オフラインを主な市場としてきた背景など様々な要因がありますが、大きな要因の一つに、一般貿易の手続きを経る必要があるため、貿易手続きの煩雑さや手続きに要する時間の長さ、そして、中国国内での商標取得義務などの参画ハードルの高さが起因しています。
このたび、インアゴーラは、新たに越境モデルの日本酒類専門店「豌豆越境酒水店」を、中国大手ECプラットフォームである天猫国際にも出店する事となりました。この越境モデルでの出店により、これまでの課題であった貿易業務の煩雑さや商標の問題を解決し、時間的ロスなく出品を行えます。図1のように、インアゴーラは、これまでも、日本企業で唯一の日本酒類に特化した一般貿易モデルの「豌豆酒水店」を天猫にて出店・運営しており、日本各地の日本酒類を豊富に取り揃え、中国のお客様へ販売してきたノウハウと中国大手ECプラットフォームでの運営実績があります。加えて、当社独自の冷蔵物流システムを構築したことにより、日本倉庫から、中国のお客様にお届けするまで、高い品質を維持したままの輸送が可能となり、美味しい日本酒を中国のお客様にお愉しみいただくことが可能となります。つまり、各酒蔵様は日本で流通している商品と同じように弊社の日本倉庫に納品するだけで、一気通貫で巨大な中国市場での販売が可能となります。第一陣として、花の舞酒造や酔鯨酒造など5社のテスト販売を3月30日のリリースと共に開始しており、以降、順次拡大し、既存のお取引先様や新規の酒蔵様の合計30社から販売を開始してまいります。インアゴーラでは、出品における越境業務をワンストップで提供可能なスタートアッププログラムをご用意しております。
図1 インアゴーラにおける日本酒越境事業ストラクチャー
インアゴーラは、今後もより多くの日本商品を中国のお客様に紹介し、日本の商品とライフスタイルを楽しんでいただく場をお届けします。